あ行
SDカード
SDカードはデジタルカメラなどに使われる記憶媒体です。SDカードよりも更に小さいminiSDカードやmicroSDカードがあり互換性があるのでアダプターを使用することでmicroSDカードをSDカードとして使用することもできます。最近ではスマートフォンでmicroSDカードが使用されることが多く、写真や動画の保存で使用されることが多いです。SDHCやSDXCは転送速度がより高速になった規格ですがスマートフォンによっては一部対応しない規格もあるため、購入時には注意が必要です。
か行
さ行
た行
チェックディスク
チェックディスクはハードディスク上のデータにエラーが無いかチェックしてくれるWindowsの機能です。エラーがあった場合には修正することができ、パソコンの正常な動作を助けてくれます。これはあくまで正常にハードディスクが動作している時にシステムのエラーが発生した場合に使用する機能でデータ復旧が必要な時に使う機能ではありません。データ復旧が必要な時はハードディスクに異常があり、正常な動作ができないため、チェックディスクの機能が正常に働かないばかりか、さらに異常のあるデータを書き込んでしまうため、そのような時にはチェックディスクは非常に危険な行為となり、データの復旧率が下がる可能性があります。
デフラグ
デフラグはハードディスクのデータの断片化を修復するための機能です。極度の断片化は動作速度の低下を招くことがあるためそのような場合に使用することが望ましいです。ただし断片化の影響で遅くなることはまれでデフラグはハードディスクを酷使するため、寿命が短くなるデメリットがあり、デフラグをおこなうべきかどうかの判断が重要になります。前述の理由からパソコンの調子が悪い時におこなっても正常になることはまれでむしろ悪化させる原因になりえます。
な行
NAS
ネットワーク・アタッチド・ストレージの略で通称ナスと呼ばれています。ネットワーク・アタッチド・ストレージとはネットワークに接続(アタッチド)する記憶媒体(ストレージ)という意味でLANケーブルを使用してネットワークに接続します。ルーターやハブなどに接続し、同じルーターに接続している端末間でデータの共有ができるため、業務用として用いられることが多いですが、最近では家庭向けの製品も多く登場し一般家庭でも使用されていることが増えました。BuffaloのLinkStationやTeraStation、IOデータのLANディスクなどが有名なNAS製品です。
は行
ハードディスク
パソコンのデータを保存するための記憶媒体。内部にはデータを記録するためのプラッタと呼ばれる金属製の円盤と、プラッタ上に書き込まれたデータを読み取るためのヘッドなどがあります。レコード盤と針に似ており、プラッタの上をヘッドが通ることでデータの読み書きをしています。ヘッドとプラッタの間は非常に狭く髪の毛の細さの100万分の1ほどの間隔ですので非常に精密であることがわかります。このため衝撃に弱く、動作中に落下するとプラッタ面にヘッドが叩きつけられプラッタ面にキズが入ってしまいデータが読み取れないということが発生します。
フォーマット
パソコンで使用される「フォーマット」とは、ハードディスクなどの記憶媒体のデータを消すことを言います。本来は記憶媒体を使用する機器に合わせデータの仕様を統一することを指しますが、その際データが消去されることを利用し、データを消去するために使用されることが多く、フォーマットの意味を知らずに実行してしまうと対象の記憶媒体からデータが消去されるので注意が必要です。フォーマットには通常のフォーマットの他にクイックフォーマットがあり、クイックフォーマットは実際にデータを消す作業を行わず、データを消したことにするという特徴があるため、クイックフォーマットでデータが消された場合にはフォーマット直後であればデータの復旧率が高くなる傾向にあります。
物理障害
記憶媒体の障害は大きく分けて2つに分類され、論理障害と物理障害です。物理障害は記憶媒体に物理的な障害が発生している状態で、内部の部品が正常に動作しない状態を指します。物理障害の原因は、落下の衝撃や経年劣化、水没、落雷による電気障害など多岐に渡ります。物理障害は部品が故障しているため、部品の修理と正常に動作しなかった間に書き込まれたデータの修復が必要になり、論理障害に比べデータ復旧がしにくくなる傾向にあります。
ま行
MBR
マスター・ブート・レコードの略で、ハードディスクの先頭部分にパソコンの起動に関する情報が書き込まれた部分を指します。パソコンは起動する際、MBRを読み込みその指示通りにパソコンを起動しますが、MBRが何らかの原因で異常なデータになってしまった場合、正常に起動することができなくなってしまいます。ハードディスクが正常な場合はMBRの修復をすることで正常に起動できるようにすることができます。
や行
USB
ユーエスビーと読み、ユニバーサル・シリアル・バスの略です。USBはデータ転送のための規格の名前で、USB規格に沿った製品であれば簡単に接続することができるため非常に普及しました。パソコンで仕様するほとんどの外部記憶媒体はUSB接続を前提に作られており、USBハードディスクやUSBメモリが一般的です。
ら行
LAN
ローカル・エリア・ネットワークの略で通称ランと呼ばれます。LANは会社内や家庭内でネットワークを構築する際に使用し、それぞれの端末をLANケーブルで接続することでデータ通信が可能になります。インターネットに接続する時やNASなどを接続する場合にもLANケーブルで接続します。
リカバリ
パソコンを初期化することをリカバリとも呼びます。パソコンメーカーにより「初期化」「リカバリ」「工場出荷状態に戻す」などの表現がありますが全て同じ意味です。パソコンの調子が悪い時や、ウイルス感染などデータ上に問題が発生した場合に、リカバリを実行して正常な状態に戻します。パソコンのリカバリをおこなうとハードディスク上のデータが工場出荷状態に戻るため、保存していたデータが失われます。リカバリを行う時はデータのバックアップを取った上で実行する必要があります。
RAID
RAIDとはレイドと読み、複数の記憶媒体を組み合わせてデータを保護する仕組みです。RAIDにはいくつかのモードがありますが、わかりやすい例がAとBのハードディスクに同時に同じデータを書き込んでおけば、万が一Aのハードディスクが突然故障してもBのハードディスクのデータはAと同じなので、Bのハードディスクからデータを復旧することができる、というシステムです。市販されている業務用NASにはほとんどRAIDが標準で搭載されており、万が一のデータトラブルにも対応できるようになっていますが、復旧時の操作ミスや不運にも同時にハードディスクが故障した時などはデータ復旧を行わざるを得ない場合があります。